ウィリアムはボストンバッグを開け、銃身の長いライフルと、リボルバーを取り出した。

彼はリボルバーをマリアに手渡した。

「持ってろ」

「え?」

マリアは明らかに不安げな顔をした。

「護身用だ。ダブルアクション専用だから安全だ。弾は6発しかないから、慎重に撃てよ。お前、銃は扱えるよな?」

「えっ、持ったこともないよ、こんな物騒なもの……」

「心配だなぁ。まぁ普通に狙いを定めて、トリガーを引けばいいよ」

「そ、そうなの……?」

「まぁ、万が一のことだからな。基本的には俺が守ってやるから、お前は心配しなくていいよ。撃っても当たらなそうだし」

「ひどいっ!」