「ほんと?、じゃあお願い」

そう言って、いつも身につけてもらえますようになんて願いながら高梨の首にネックレスをつけた。

「うん、にあってるよ」

そう言って笑うと、高梨も微笑んで、また、ありがとう、といった。




「じゃあ、ここで、ありがとう、ほんとに楽しかった。」

高梨の家の少し前まで送ったところで、高梨がそう言った。

「うん、俺も」

じゃあね、といって離れていく手に名残惜しく思ったけど、俺も、じゃあね、と手を振った。


彼女の首にかかっているものが夕陽でキラリときらめいて、その光に、うん、俺も、好きだよ、とつぶやいた。