「俺からも、これ」 昨日姉と選んだプレゼントを渡す。 高梨は嬉々として包み紙を開くと、目を輝かせた。 「うわあ、キレイ」 ネックレスを掲げて光にすかしてみている。 「高梨が、いつも見てる風景に似てるかなとおもって」 「うん、確かに。教室の窓から空を見ているみたい」 ありがとう、そういう高梨に、 「付けてあげようか」 と申し出る。