ケーキを食べていた高梨の口の中は甘くて、お菓子を食べているように錯覚する。 「甘すぎ」 唇を離して、とろんとした目をする高梨をみて言った。 「うん、甘かったね」 そう言ってはにかむから、心臓がもたない。 サンタさんは今日俺に何個プレゼントをくれる気だよ。 そう、ひとりごちる。