「ローストチキンだ!美味しそう!」

「嬉しい??」

「うん、もちろん!」

目を輝かせる高梨が眩しい。


「あ、そう、わたし嫉妬してるの」

唐突に言ったその言葉に驚く。

「え?なにに?」

「こないだ、北条が料理作った時に食べた女の子たち」

頭に疑問符が浮かぶ。何言ってるんだ?

「料理部で、料理作るって言って図書委員こなかった日があったじゃん」

あ、その日か。

「でも、その日、俺の料理食べた女の子なんて姉貴ぐらいだけど…?」