「そんな、固くならなくていいわよ」

「はい、あのいつも北条くんにはお世話になってます」

「こんな情けない弟だけど、どうかよろしく」

情けない弟ってなんだよ、とぼそりとつぶやいて、

「姉貴、時間いいのかよ」

姉にさっさと行け、というオーラを送る。

「うわ、やばじゃあね!楽しんで〜!!」

姉はスタスタと早歩きで出かけて行った。