「あ、お帰りー」 俺たちが家に着くと、姉が家を出ようとしているところで、鉢合わせになった。 「ケーキ持った?」 「持ったわよ……って!高梨ちゃん?!わー!可愛すぎる!」 俺の後ろにいた高梨の存在に気づいたらしく、姉は顔を輝かせた。 「そう、高梨、これ俺の姉貴」 「これって何よ、はじめまして、姉です。」 「は、はじめまして」 高梨が珍しく緊張した声を出して、姉にお辞儀をする。