今は12月。 寒さも本格的になってきていて、窓際の席はやはり寒い。 高梨も寒いだろうなと思って横を見るとちゃっかり膝掛けなんて持ってきている。 あーあったかそう。 「…寒いの?」 ジッと見ていると、高梨は気付いて話しかけてきた。 「うん、まあそれなりに」 「ふふ、唇青いし」 うん、本当は相当寒い。