ダッシュで買い出しから戻ると調理室はざわついていた。
「…き、聞いてください!!」
斉藤が声の限りに叫んでいるけれど、小さいようで誰も耳を貸そうとしない。
「ごめん、お待たせ大丈夫?」
買ってきたものを調理台の上に置いてある他の食材と合わせて置いて、斉藤にはなしかける。
「あ、北条くんおかえりなさい。ごめん、うまくまとめられなくて…」
斉藤がそう言った矢先、部員達がこちらに押し寄せてきた。
「あ!北条センパイ!今日こないのかと思ってましたよ〜」
「ほ〜んと、北条くんがいなかったら今日どうしようかと思ってて〜」


