だが、いつまでもここにいる訳にもいかない
だから未だ固まっている男共を無視し、もう笑いがおさまった星と共に中へと足を進めた
奥に進むと2階に続く階段があり、2階には幹部部屋とその他の部屋があるらしい
…2階に幹部部屋があるのは、一緒だな…、と思いつつ階段を登る
そして階段を登りきった所にある、黒塗りの重そうな扉を星が開けた
すると、
雷「おっ、やっと来たか!!待ちくたびれたぞ!!」
と、中からうるさい声が聞こえてきた
うるさっ、と思ったが声には出さず、スルーして
『…俺は仲間になるとは言ったけど幹部じゃねぇ。この部屋に入っていいのか?』
奥の一人がけのソファーに座っている柊に聞いた
…無視するなっ!!とギャンギャン吠えているうるさい馬鹿は無視だ
ドアの前に突っ立ったまま柊の答えを待つ
星は先に中に入って、他のソファーに座りながらまだ入ってこない俺を不思議そうに見ていた
柊「…お前はもう幹部という立場だ。俺ら全員がすぐに認めて気に入ったからな。だから早く入ってこい」
そう返ってきたので、躊躇なく中に足を踏み入れ空いているソファーに遠慮なく座らせてもらった
…でも、急に仲間になったやつがすぐに幹部になるとか…、下っ端とかは不満なんじゃねぇか?

