駐輪場に着くと、ずらーっと数え切れないぐらいのバイクが並んでいた



やっぱり不良校だからみんなバイクで来てんだな…、と思っていると



星「ねぇレオ!!誰の後ろに乗る??」



星が自分のバイクらしき物を押しながらやってきた



その声に周りを見渡すと、それぞれもう自分のバイクに跨ってこっちを見ていた



バイクに乗らなさそうな瑠希までもが、大きいバイクに乗っていた



意外に似合っている…と瑠希を無意識にガン見していると、



星「ちょっとレオ聞いてるの!?」



何故か怒りながら星が腕を引っ張ってきた



『あ、あぁ…。んー…、別に誰でもいいんだけどなー…。じゃあ星でいいや』



本当に誰でも良かったが、星が僕を選んで!と言う顔でずっと見てきていたので、星を選んだ



そしたら案の定、


星「やった!!じゃあレオ早く乗ってー!」



と、ヘルメットを渡しながら嬉しそうな顔で言ってきた



…何がそんなに嬉しいのか分からないが、黙ってヘルメットを受け取って被り、後ろにひょいっと飛び乗った