「なー夢花ー!次授業さぼって屋上行こうぜ?」

「あ、おっけー!いーよ」



屋上に来て


空を見上げる。



空は


どこまでも青く澄み渡っていて


なぜだか切なくなった。

「夢花はさぁ、好きな奴とかいんの?」


「あ‥‥いるよ」


「そーなんだ」


「涼斗は?いるの?」


「‥‥」


こう聞いても


涼斗は一言も話さなかった。