う…この状況で、髪の毛触ってました、寝顔見よーとしてました。


…なんて、口が裂けても言えない…!!





でも…寝てたの邪魔したのはよくないよね…




「や、それについては、本当…

起こしちゃって悪かったってゆーか…」



目線を合わせないまま謝った






「俺の睡眠、邪魔するとか……








─────────────生意気。」




「ほんと、ごめ…」





“ごめん。”と言おうとしたけど、言えなかった
 



だって、…─────








────あいつに口を塞がれていたから。






「……ん…」




急に顔を近づけてきては、



“───生意気” と言って、



あたしの唇に、あいつのそれを押し付けてきた