今日もいつもの朝がやってくる。

私は目を開け隣に置いてあるパンの耳を食べながらいつも思う

「会いたい,,,」

もう名前も顔も忘れた。
覚えているのは
私が小さい頃誰かに恋をした。
その人の為に自分を捨てた事,,,

朝ご飯を食べ終えると、亜樹(あき)様が現れる。
銀色の髪をした、背の高い男の人
私にお母さんとお父さんはいない
私は使用人
従う。それしか許されない

「桜(さくら)」

「なんでしょうか。亜樹様」

すると、亜樹様はバケツいっぱいの冷たい水を頭からかけてきた。