面と向かって言えないくらいには好き。





────……4月、




わたし、赤城 結架は陸上部に所属しました。



高1になってやんわりと友達が出来始めた時期でもある。



クラスメイトの顔と名前も覚えてきたし、ちょっとずつ楽しくなってくる。




そんな今日は、校庭半分を使ってリレーの練習をしていた。




待ち時間の間、不意に友達に名前を呼ばれる。



「結架ちゃん、ね、あの男子の名前わかる?」



奏波(カナハ)ちゃんが指差したのは、もう半分を使っているサッカー部のほうだった。



「え、どの男子?」



「あの、ゼッケンが赤い…8番の!」



わたしはかなちゃんの言う男子を探した。



赤の……8番?




「あ、あれはー…」



わたしは目を凝らした。



「結架ちゃん同じクラスだったりする?」