「ほら、測定しに行こ?早く終わらせようよ。」
わたしが立ち上がると、かなちゃんは砂場に目を向けてからゆっくりと立ち上がった。
「よーし、思いっきり跳んじゃうぞー!」
かなちゃんは基本可愛い。
伸びをしている姿も可愛いだなんて、ずるい。
「かなちゃんの可愛さは罪だね。」
「え、なにそれ?ありがとうで合ってる?」
わたしが先に歩き出すと、かなちゃんも小走りでついてきた。
「合ってますよー、奏波さんー」
「えー、」
わたしが思いっきり跳んだら、3mを軽く越えた。
さすが陸上部。
自画自賛をしていたら、かなちゃんはもうちょい跳んでいた。
……さすが、陸上部。


