2人でポスター案を出し合ったり。

演説の練習に付き合ったり。

遅くまで残っていた日は神林くんが家まで送ってくれたり。


神林くんにとっては選挙のためで、優しくしてくれるのも誰にでも優しい彼の性格から。


『ポスターの進み具合どう?』

『ここの言い回しクド過ぎだと思わない? 長澤さんはどう思う?』

『もう暗いから送ってくよ』


その優しさにときめいてしまったり

ドキドキしてしまったり。


この数週間はわたしにとって幸せすぎる時間だった。


神林くんにとって日常のひとコマにすぎなかったとしても…。