そう 心へと決めながら、蓮の背中に顔を埋めた。 瑠愛「好きだよ…蓮」 私の小さな声はバイクの爆音とともに、 消えていった─…。 そう、確かに。 確かに…消えていったんだよ。 私の幸せが、 人を信じるこの幸せを、 奪っていく日が来る。 私の真っ黒な闇の中に些細な光をくれたのに、 その、ちいさな光は闇に消えていった。