蓮は静かに私をジーッと見たあと 視線をそらして「そうか」と 切なげに答えた。 …感の鋭い蓮の、こと。 知り合い以上って関係にも気づいてるだろう─…。 でも あえて言わないのは蓮の優しさ。 だけど 幸せはすぐ 逃げてく。 そんな、言葉めいしんだとおもってた。 本当に…そうだよ。 幸せは 静かに 静かに 終を迎えようとしていた。