「天狗(てんこう)と神姫(しんき)じゃな」




天狗は葉の事で、神姫は葵の事。





「……ふむ。とても花鈴に懐いていて絶対的信頼を置いてるようじゃなこの2体は。名前はなんと言うのじゃ⁇」




「天狗は葉で、神姫は葵だよ」




「花鈴ちゃんらしい名前ねぇ。とても可愛いらしいわ」




「花鈴、良い名を付けたのぅ」




名前を伝えればおばあちゃんとおじいちゃんに褒められた。





「……これは」




葵達を見ていたおじいちゃんが驚きの声を上げる。





「どうしたの、おじいちゃん⁇」




「いや、何でも無い」




そう言いつつも葵達をじっと眺めるおじいちゃんは。





「……気付いておられるようじゃな。じゃが、まだ時期では無いという事かのぅ」




よく分からない事を呟いていた。





「花鈴、ありがとう。気を付けてお帰り」




最後に葵達をひと撫ですると微笑みを浮かべていた。