「お待たせしました。ご飯出来たわよ〜」
「今日はなに〜⁇」
「オムライスよ」
「お母さんのオムライス大好き‼」
「ほら、暖かいうちに食べましょう」
「みんなして俺の事をそんなに無視するなんてお父さん拗ねちゃうぞ」
「もう。冬夜そんなこと言ってないでご飯食べてちょうだい。花鈴も郁斗も呆れてるわよ⁇」
………本気でお父さんの事は置いておくとして。
お母さんのオムライスはとってもフワフワで美味しいんです‼
だから、あたしは大好きなんだ。
「「「「いただきます」」」」
「んー‼フワッフワで美味し〜い」
「母さんの料理、なんでも上手いじゃん」
「華那の料理はいつも美味しいな♪」
「あらヤダ、冬夜そんなに褒めても何も出ないわよ⁇」
「「…………」」
目の前で繰り広げられるこのバカップル丸出しの会話。
もうあたしも郁斗も慣れました。
あたし達にとってはこれが日常だからね。
だって小さい頃からお母さんとお父さんはバカップルの様な夫婦だったんだもの。
まだ今日のこの会話は全然まともな方なんです。

