「花鈴、みんな花鈴の事見てないか⁇」




「……ふえ⁇え、そんな訳ないでしょ〜」




葵の言葉を否定する。





まっさかぁ〜、なんであたしが注目されるの⁇





茉莉花なら分かるけどね〜。





性格は置いといて、容姿は素晴らしく美人さんだからね。





「かりんちゃん、美味しそう」




「葉、食べたい⁇」




「いいの⁇」




「どうぞ。あたしはもうお腹いっぱいで食べられないし」




「やったあ!!!」




目をキラキラさせて美味しそうに焼きそばを食べる葉が可愛くて微笑んでると。





「……やっぱりみんな花鈴の事見てるぞ」




「……んー⁇葵も食べたいの⁇」




「ううん、葉の見てるだけで葵お腹いっぱいになる」




「だよねー、あたしもなるよ〜」




全く聞こえてない花鈴に葵はこっそりため息を吐く。





「……葵、花鈴が心配だぞ」




大好きな主人の事が心配になる中学生に変化した天姫に。





「えー⁇大丈夫だよぉ〜!」




ケラケラと笑いながら答える主人の花鈴なのであった。