『かもん☆もか』という、あまり名の知られていない絵本作家が創作した物で、他の作品は特別心に残る物はないけれど、これに関してはとても良い味を出していると思う。
なのでぜひ聖くんにも読んで聞かせてあげたいと思い、誕生日まで一週間切っている事だし、書庫に在庫がある今のうちに、と考え、昨日借りて来たのである。
最初はお誕生日パーティーの余興で読もうかと思っていたんだけど、もしかしたら当日、そんな時間はないかもしれない……。
それに、とにかくケーキを食べることが最終目標なのだから、それ以外のイベントに神経を集中させない方が良いだろうと思い直した。
なので当日までに読み聞かせは終わらせておこう、聖くんがいつ目を覚ましても良いようにそろそろ本を準備しておこう、と考えたのである。
そして今日、タイミング良くその機会に恵まれたという訳だ。
「『おじいちゃんどうしたの?』『実はね、三太くん…』するとおじいちゃんはとてもびっくりするようなことを言いました」
「ええー!」
その先を読むと、聖くんは絵本の中の三太くんと全く同じ反応をした。
「うそ!おじいちゃん、サンタさんだったの~!?」
「『うそ!おじいちゃん、サンタさんだったの~!?』『そうなんだよ。この街を担当している、正真正銘の、サンタクロースなんだよ』おじいちゃんはそこでガックリと肩を落としました。『しかし、足をケガしてしまった。これじゃあ今夜、子ども達にクリスマスプレゼントを配れないよ』それを聞いて三太くんはとてもショックを受けました。だって、その中には、三太くんがお願いしていたラジコン飛行機もあるはずだからです」
「え~いったいどうなっちゃうのぉ?」
「どうなっちゃうんだろうねぇ?」
まるで自分の事のようにオロオロする聖くんの様子にクスリとしながら、オレは朗読を続けた。
「『そうだ!良い事を思いついたぞ!』おじいちゃんはとつぜん大きな声を出しました。『三太くん、わしの代わりにプレゼントを配ってくれないかい?』『えぇー!?』」
「えぇー!?」
再び聖くんは三太くんとリアクションがリンクする。
なのでぜひ聖くんにも読んで聞かせてあげたいと思い、誕生日まで一週間切っている事だし、書庫に在庫がある今のうちに、と考え、昨日借りて来たのである。
最初はお誕生日パーティーの余興で読もうかと思っていたんだけど、もしかしたら当日、そんな時間はないかもしれない……。
それに、とにかくケーキを食べることが最終目標なのだから、それ以外のイベントに神経を集中させない方が良いだろうと思い直した。
なので当日までに読み聞かせは終わらせておこう、聖くんがいつ目を覚ましても良いようにそろそろ本を準備しておこう、と考えたのである。
そして今日、タイミング良くその機会に恵まれたという訳だ。
「『おじいちゃんどうしたの?』『実はね、三太くん…』するとおじいちゃんはとてもびっくりするようなことを言いました」
「ええー!」
その先を読むと、聖くんは絵本の中の三太くんと全く同じ反応をした。
「うそ!おじいちゃん、サンタさんだったの~!?」
「『うそ!おじいちゃん、サンタさんだったの~!?』『そうなんだよ。この街を担当している、正真正銘の、サンタクロースなんだよ』おじいちゃんはそこでガックリと肩を落としました。『しかし、足をケガしてしまった。これじゃあ今夜、子ども達にクリスマスプレゼントを配れないよ』それを聞いて三太くんはとてもショックを受けました。だって、その中には、三太くんがお願いしていたラジコン飛行機もあるはずだからです」
「え~いったいどうなっちゃうのぉ?」
「どうなっちゃうんだろうねぇ?」
まるで自分の事のようにオロオロする聖くんの様子にクスリとしながら、オレは朗読を続けた。
「『そうだ!良い事を思いついたぞ!』おじいちゃんはとつぜん大きな声を出しました。『三太くん、わしの代わりにプレゼントを配ってくれないかい?』『えぇー!?』」
「えぇー!?」
再び聖くんは三太くんとリアクションがリンクする。

