旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

「……私も守らせてください……お祖父さんの想いを」

 そう言った顔はきっと真剣だったのだろうか……。

 彼は驚いた様子で私を見る。

「私、力も権力もないですけど……駄目ですか?」

 彼の袖を握り締めている手に力が入る。

 もしかしたら断られるかもしれない……。

 ただ私と結婚するだけが目的だった彼からすると、ありがた迷惑なのかもしれない……。

 でも、例えこの結婚が政略結婚だとしても選んだのは私。

 自分の人生に立ち向かうのなら、形はどうであれ結婚した彼を支えて行く事から始めよう。

 いつか終わりが来るとわかっていても、それまで支えて行きたいと思うから。

 それもきっと私の闘いの一つだと思うから……。