旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

 ――!?

 彼の言葉にボン!と真っ赤な顔が爆発したかのような熱が一気に湧き出た。

 きっと頭から煙が出ているかもしれない。

「し、しません!」

 怒った口調で言うが私の真っ赤な顔を見て彼はクスクス笑う。

「すいません、冗談です。安心して下さい」

 その言葉にズキンと胸が痛む

 ほら……冗談じゃない――。

 未だ笑っている彼にプイッと顔を背けると。

「当たり前です」
 と答えた。