旦那様は冷徹社長!?～政略結婚は恋の始まり～

　第三日曜日――。

　朝からバタバタと準備をする彼女を横目に、新聞を読みながら朝食を食べる。

　彼女は俺が言った通り露出の少ないカジュアルなパンツスタイルに着替えている。

「何時に出るんですか？」　

　急がしそうに鞄の準備をしている彼女にコーヒーを飲みながら聞くと、彼女は壁掛け時計を見た。

「９時にここまで沖君が迎えに来てくれるので、もうすぐだと……」

　彼女がそう言った時――。

　ピンポーン。

　と、玄関のチャイムが鳴った。

　彼女が玄関モニターで来客を確認する。

「あ、沖君が来たみたいです。じゃあ私、行ってきますね」

　準備した鞄を手に持つと、足早に玄関へ向かった。