片付けが終わると、調理器具を買いに彼と買い物に出かけた。
彼の乗る黒のミニバンは部屋同様に車中に物は置かれてなかった。
店に着き、必要な物を買いレジへ向かうと、レジの女性店員が彼をうっとりした目で見ている。
「当店のポイントカードはお持ちですか?」
「いえ」
彼は熱い視線で見つめてくる店員に目を向けず答える。
「年会費無料なのでお作りしますか?」
「いえ、結構です」
彼と会話がしたいのか、それともただそう言う様に言われているのか……女性店員は負けじと声をかけてきた。
「今ならポイント500円分ついてきますが」
「いらないと言いましたよね?」
眼鏡を直しながら冷めた口調で言う彼の瞳には苛立ちが見える。
そんな瞳を真っ向から見た店員が凍りついていた。
どうやら冷たいのは私だけではないようだ……。
彼の乗る黒のミニバンは部屋同様に車中に物は置かれてなかった。
店に着き、必要な物を買いレジへ向かうと、レジの女性店員が彼をうっとりした目で見ている。
「当店のポイントカードはお持ちですか?」
「いえ」
彼は熱い視線で見つめてくる店員に目を向けず答える。
「年会費無料なのでお作りしますか?」
「いえ、結構です」
彼と会話がしたいのか、それともただそう言う様に言われているのか……女性店員は負けじと声をかけてきた。
「今ならポイント500円分ついてきますが」
「いらないと言いましたよね?」
眼鏡を直しながら冷めた口調で言う彼の瞳には苛立ちが見える。
そんな瞳を真っ向から見た店員が凍りついていた。
どうやら冷たいのは私だけではないようだ……。

