旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

 両親の事はいつも胸に引っかかっていた……。

 家や両親からの柵から抜け出したかった……でも実際、自分の意志を表に出し作られたレールの上を私が走らなくなった時の親の気持ちを思うと、迷いもあった……。

 それと怖かった……。両親が私を幻滅する目で見るのが……。

 いい子でいなきゃ愛してもらえないと思っていた――。

 でも――そんな私を今、温かい目で見てくれる……。

 私と彼を応援してくれる事に嬉しくて、胸を締め付ける……。

 私はちゃんと二人に愛されていたんだね――……。