旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

「自分で言うのもなんだが、瑞希は器量もよく家事料理も得意で、誰にでも優しく出来る私達の自慢の娘だ」

 瞳に溜まった涙が頬を伝う――。

「……大事にしてやってくれ。雅也くん」

「――はい!必ず幸せにします」

 そう言うと、彼は上げた頭を再び下げた。

「瑞希……。大事にしてもらいなさい。お前は雅也くんの側にいる方が生き生きしている」

 ポロポロと落ちる涙――。

「はい……ありがとうございます」

 そう言うと、両親に頭を下げた――。