旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

「突然……いえ、俺の願いが叶ったのと同時に、彼女から別れを切り出されました。彼女が決めた道を進む事に、俺に止める権利なんてなかった……。それが彼女の為になるならと切り出された別れを承諾しました。それは……今から2年ほど前の話です」

「……」

 握りしめていた手が震えだす――。

 それって……もしかして……。

 ドクンドクンと強く打つ鼓動。

 それは鈍い鼓動ではなく胸が高鳴る鼓動――。

 彼を見つめる瞳に思わず力が入る。

「でも……別れてから何をしていても考えるのは彼女の事ばかりで……。こんなに一人が寂しいなんて思いもしなかった……。都合いいですよね……彼女に酷い事を沢山してきた男が」

 彼はそう言って悲しげな表情で私を見つめる。