旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

「でも彼女は――」

「あの!」

 もうこれ以上彼の話を聞きたくなくて、彼の話を遮った。

 嬉しそうな顔をしていた彼から笑みが無くなる。

 「あ、あの……彼女さんの事が好きなのは良くわかりました。……幸せそうで良かったです」

 そう言って涙を堪えて無理矢理笑顔を作った。

「……彼女とは別れました」

「――え?」

 彼の言っている意味が分からなくて、呆然と彼を見つめる。

 ――別れた?

 どういう事?その彼女と付き合ってるんじゃないの?

 彼は少し目を伏せると、ゆっくり口を開いた。