業者が帰った後、持ってきた少量の荷物を片付けていると。

「瑞希さん、少しいいですか?」

「……はい」

 彼に呼ばれリビングへ向かった。

「すいません。今、コーヒーしかないんですけど」

 そう言いながら彼はコーヒーが入った白いマグカップをガラステーブルの上に置いた。

「ありがとうございます」

 コーヒーが置かれた所に、正座して座った。