旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

 ギュッと唇を噛み締めると、ジュエリーボックスを手に取った。

「こちらのデザインでお間違えないですか?」

 ジュエリーボックスの蓋を開け彼の前に差し出す。

 それを受け取ると確かめるように色んな角度から真剣に見ている。

「いいですね。頼んだ通りです」

 そう言うと、ジュエリーボックスをカウンターに置いた。

 誰にあげるの?……なんて聞ける立場じゃないのは分かってる。

 知りたくない……でも真実を確かめたかったのは事実で、そう思うと気がつけば口が動いてた。

「……結婚……されるんですね」

 彼が置いたジュエリーボックスを見つめながら小さく呟く様に言ってしまった。