旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

 しん……と静まり返った店内――。
 
激しい動悸が聞こえてしまいそうな程、静かな空間。

 それを破ってコツコツとゆっくり此方へ近づいてくる人物。

 私を見据えたままゆっくりと――。

 私が立つカウンター席の前まで来ると足を止めた。

「……お久しぶりです……瑞希さん」

 少し緊張した様な顔で彼が私に声をかけた。

「お、お久しぶりです……」