旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

「鈴木……」

 その名前を聞いただけでドキン!ドキン!と心臓が強く打ち出す。

 鈴木なんてよくある名前だし実際お客様にも鈴木と言う名の人は何人かいた。

 その度、変に期待や緊張をしている私はかなりの重症かもしれない……。

「じゃあ、頼んだよ」

「はい……」

 駄目だな……私……。

 もう2年も経つのに――。

 そう思うと、左手にしたブレスレットを右手で撫でた。