旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

 私の名前を呼んだのは、50代前半で白髪混じりの髪に人の良さそうな顔をしたおじさん。

 私が働く、ここのオーダーメイドジュエリーの店長かつ一級貴金属装身具技能士だ。

 こじんまりとした小さな店で店長と私しかいないが、30年以上のベテランの腕を持つ店長に是非オリジナルジュエリーを作って欲しいとわざわざ遠方の方から注文を受ける事も多く、ジュエリー界では名の知れた人物らしい。

 その為予約は半年待ちとなっている。

「悪いけど少し出てくるから店お願い」

「わかりました」

 私がそう頷くと「あ、そうそう」と一度裏方から再び店内へ戻ってきた。

「もう少ししたら鈴木って言うお客さん来るからお願いね」

 ――!!