旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

 彼の手はとても温かかった……。

 それと同時にこれが最後だと思うと、胸を締め付ける。

「俺は瑞希さんに沢山、支えて貰いました。そして居場所も作ってくれた……貴女には本当に感謝してます」

 優しい瞳で彼がそう言うと、私はゆっくり頭を左右に振った。

「私の方こそ、雅也さんのお陰で自分を変えたいと思えました。……それに私に――」

 ――恋をさせてくれました……。

「……」

 途中で黙った私を不思議そうに彼が見つめる。