旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

 彼もまた何かを決心したかのような瞳で私を見つめた。

 暫く見つめ合った時――。

「瑞希さん……」

 最初に口を開いたのは彼だった。

 名前を呼ばれ体がピクンと反応する。

 彼はゆっくり私の前に右手を差し出して来た。

「……最後に握手いいですか?」

 そう言った顔は優しく微笑んでいた。

「はい……」

 差し出された右手にそっと手を伸ばし握手をする。