旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

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 午後7時――。

 カチャっと玄関のドアが開く音がした。

「おかえりなさい」

「帰りました」

 笑顔で出迎えると彼から鞄を受けとる。

「今日、瑞希さんが朝言ったようにとても寒かったです」

「来週も寒いみたいなので暖かくして会社に行ってくださいね」

 フフ、と笑いながら彼の後を追ってリビングへ入る。

 彼が脱いだコートとマフラーをハンガーにかけていると、彼が後ろから話しかけてきた。

「来週の土日、瑞希さん予定ありますか?母が瑞希さんに会いたがって連れて来なさいって煩くて……もし予定がなければ一緒に実家に帰りませんか?」

「……」

 彼の言葉に手が止まる――。

 一旦目を閉じてゆっくり開けると、彼の方へ振り返らず答えた。

「行けません……」