旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

「俺が前に言った事分かっていただけました?」

「はい……とても」

 そう言うと、彼はクスクス笑った。

 あの沖君がまさか花崎さんと……でも無理矢理そんな事する人ではないと思うから、少なからずお互い惹かれあっていたんだろうか……。

 沖君にまた真相を詳しく聞いてみよう……。

 朝食を食べ終わると彼は会社へ行く準備を始めた。

「では、行ってきます」

「あ、待ってください」

 靴を履き玄関のドアノブに手をかけた彼に慌てて声をかける。

「今日はとても寒いみたいなので」

 パタパタと小走りでリビングからマフラーを持って来ると、彼の首にフワッとマフラーをかけた。

「風邪、引かないでくださいね」

 彼の首にマフラーを軽く巻き付けながらそう言うと。

「……はい」

 と、何処か照れたように彼は微笑んだ。