旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

「よく勘違いされるのですが、彼女とは何もありません」

 眼鏡を直しながら彼はため息混じりに言う。

「でも彼女言ってましたよ?社長は私が作る親子丼が大好きだって……鍵を渡された時も早く返して下さいねって。てっきりそう言う関係なのかと……」

 彼は驚いて目を丸くして私を見た。

 暫く彼は固まった後テーブルに右肘を立てると、はぁーと俯いて額に右手を当てた。

「彼女の手料理を食べたことも無ければ家に言った事もありません。鍵は俺に何かあった時の為に持たせていた物です。彼女に限らず今までの秘書にもスペアキーは渡してました」