旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

 二人並んで同じ部屋で寝るなんて結婚して初めての事。

 真っ暗で何も見えないが、右隣に彼がいる気配がするのが妙に緊張する。

 彼が動いて布団が擦れる音がする度、心臓がドキドキ反応した。

 今日眠れそうにないかも……。

 仰向けのまま目を爛々とさせながらそうおもった。

「瑞希さん。起きてますか?」

 ――ドキッ!!

「は、はい」

 突然声を掛けられ心臓が痛いほど強く打ち出す。

「一つ聞きたい事があるのですが」

「あ、はい。何ですか?」

 徐々に慣れてきた暗闇で彼の方に顔を向ける。

「新婚旅行の時、なぜマンボウが見たかったんですか?」

 ――え!?今更マンボウを掘り下げるの?

 きっと今私は驚いた顔をしているが、暗闇ではお互いの顔は見えない。