旦那様は冷徹社長!?~政略結婚は恋の始まり~

「は?」

 思わぬ言葉に目が点になる。

 彼は読んでいた本を閉じると再び私を見つめる。

「ほんのり赤らめた頬に潤んだ瞳、髪をアップにしてうなじを見せて……誘ってますよね?」

「え!?ち、違います!赤いのや潤んでるのは少しのぼせてしまって……熱いから髪を上げているだけで……」

 カァーと益々赤くなりながら必死に説明をする。

 彼はそんな私をただジッと見つめている。

「あの、私、本当にそんなつもりでは……」

 彼の視線から逃れる様に下を向いた。