【短編】そんな、ある冬の帰り道。






本当は、全部強がりだったのかもしれない。




少なくとも、あたしは池田に惹かれてた。




かっこよくて、優しくて、女の子からもすごくモテるのに。



それなのに、全く飾らないで、あたしなんかを好きだと言ってくれる。




そんな池田を、あたしもいつの間にか好きになっていたんだ。




だけど、自信がなかった。




池田にずっと変わらず好きでいてもらえる自信が、どうしてもなかった。