ぼっちな彼女に溺愛中

「まあ、俺の話はここらへんにしといて。

つまり俺が言いたいのはさ、諦めんなよ!ってこと。」

そう言いながら、メロンパンを頬張り肩をバシッと叩かれた。

「ってえ。」

「俺はともかく、お前本気なんだろ?しかも初恋だろ?

ならなおさら諦めんなって。彼氏いるからってだけで、なんでそんな落ちるんだよ。

逆に燃えるくらいの勢いで行けって。」

逆に燃える・・・か。

「いや、無理だから。」

「・・・おまえ、実はへたれだったんだな。

今まで散々女に対して最低なことしてきたくせに。」

「は!?それはお前だろ。」

「いや、章吾だね。俺は、向けられた愛には誠実には応えてるけど、章吾は背中向けて、しかも砂かけるタイプだろ?

いっつもひどいフリ方しやがって。章吾にフられた女の子たちに比べたら、今のお前の状況なんて全然余裕だね。」

・・・そうか?

「俺、そんなひどかった?」

「ああ。」

即答ですか・・・。