ぼっちな彼女に溺愛中

「おまえ、いつか刺されるぞ。」

「ばーか。そんなヘマしねーよ!

てか、それよか例のあれ、どうなったんだよ?」

あれ・・・?

いぶかしげな顔を向けると、玲二はニヤッと笑う。

「章吾の初恋!仲直りはできたのかよ?」

・・・・っな!

せっかく話をそらしたというのに。また逆戻りかよ。

そうなんだよな、俺初恋だぞ?

初心者コースだぞ?もうちょっとハンデあってもよくないか?

なのに、なんでいきなりラスボス登場?

やっと喧嘩とい第一関門を突破したっていうのに、いきなり彼氏なんてラスボスはちょっと、まだ始めたばかりの俺には難易度が高すぎる。

無理だ・・・。

俺はまだ、ラスボスを倒すだけのスキルを身に着けていない。

「はあ。」

ため息ひとつ。

「なんだよ!もしかして、だめだったのか?まだ、仲直りしてないとか?」

玲二が一変して心配そうな顔つきになる。

俺は何も話したくなくて、そのまま机にだれた。

そこで、タイミングよく予鈴に救われ、玲二は後ろ髪をひかれながらも席に戻っていった。