市谷は、ジュースだけを頼み
俺はジュースとポテトを頼み席につく。
今の時間は、ほとんどの生徒がまだ部活をしていて、学生が少ないからすいている。
席についても、ジュースばかり見て俺を見ない市谷。
さっきは見てくれたのに・・・。
「あの・・・ごめん!!」
玲二に言われたとおり、とにかく頭をさげた。
「え?」
「ごめん!とにかく、ごめん!!」
不振そうに俺を見る市谷。
「謝るのは、わたしじゃないでしょう?」
「そう、だけど・・・。」
謝る相手は理奈だ。
でも、俺はまず市谷との関係をどうにかしたいんだよ。
「だいたい、どうしてあんなことしたの?」
それは・・・。
「わたしのためってどういうこと?」
正直に言うのが恥ずかしくて口ごもる俺。
市谷はなにも言わず俺の返答を待っているようだ。
久しぶりに見た、市谷らしい市谷だった。
せかさず、黙って俺の言うことを聞いてくれる。
市谷は俺を『聞き上手』と言ってくれたけど、市谷もだと思う。


