5日ほどたったある日。
「もう・・・なあに?」
市谷が俺を見た。
俺をまっすぐ見て、俺にむかって言葉を発した。
たったそれだけのことが
こんなにもうれしいなんて。
市谷が理奈に向かって言った言葉を聞いたときに近い感覚だ。
・・・・やばい、にやける。
やった!!
玲二、ありがとう。
俺は『よっし!』と見えないように拳を握り締めずにはいられなかった。
「やっとこっち見た・・・。」
市谷の瞳に俺を移してくれるだけでこんなに幸せなのか。
めがねだし、もさいし
でも、そんな市谷の顔が俺の方を向いているだけで
俺は本当にうれしいんだ。
「市谷!話があるんだ。」
市谷はあきらめたように頷いた。
よっし!!
よっし!!
よっし!!
心の中で何度もガッツポーズする。
俺たちは、そのまま駅の近くのマックに入った。


