「ぼちたにが、あんなしゃべってんのはじめて見た。」
沈黙を破ったのは、玲二のこのひと言。
俺は玲二を振り返る。
「てか、家族以外にここまで怒られたのもはじめて。」
俺だってそうだ。
「ああ。」
玲二に同意すると、玲二が歩み寄ってくる。
「ちょっとやりすぎたか。」
「・・・・。」
「でも、なんでこんなことしたんだよ?章吾。」
それは、市谷のために・・・・!
でも、こんなこと言えない。
俺と市谷の関係は、あくまでも秘密なんだ。
こんな状況下でも頑(かたく)なな俺自身に苦笑する。
「悪かった。
俺の勝手な遊びに、おまえら巻き込んだな。」
全員に目を向ける。
「いや、俺も楽しんでたし。」
「うん。止めなかったしな。」
「ぼちたにの言う通り、俺らも同罪だよ。」
みんな反省しているみたいだった。


