ちがうんだよ、市谷。
俺は、おまえのために。
おまえに、なんの罪もないおまえに
自分勝手に当り散らしたこいつが許せなくて。
だから、おまえのために。
脳裏に浮かぶのはこんな言い訳。
「俺は、おまえのために・・・・。」
ぶたれた左手を押さえて市谷を見る。
「こんなことして、わたしが喜ぶと思ったの?」
市谷のひと言と、怒りに満ちた表情に言葉を失う。
俺は、間違ったのか?
「藍田くんが、こんなひどい人だとは思わなかった。
わたし、藍田くんのことやっぱりちゃんとわかってなかったみたい。」
幻滅された・・・・・?
「あなたたちも同罪だよ!!」
俺の後ろにいる男子たちも睨みつける。
男子たちはなにも言わない。
「人でなしばっかり。
最低!ホントに最っ低!!!」
最後にもう一度俺を睨む市谷。


